難しい?!即戦力を求める中小企業の中途採用・キャリア採用

私の会社では新卒採用と中途(経験者)採用を併用しています。

なぜなら、社員の年齢構成が偏りがあり若年層の社員を多く採用しなければ、今後数年間で社員の多数を占める50代後半の社員が大量に定年を迎えると、業務が回らなくなることが予想されているからです。

新卒採用で十分な数を確保できればいいのですが、採用基準に達する応募者が少ないことと、新卒社員が配属先でパフォーマンスを発揮するには一定の期間が必要なので、即戦力としても期待できる中途(経験者)採用のニーズが高まっています。

私の会社でも、年々新卒採用と中途採用・キャリア採用で入社する社員の数は近づいていますし、年によっては中途採用・キャリア採用のほうが入社する社員が多いときもあります。

ですが、よほど名の知れた大企業は別ですが、中堅企業はおろか中堅企業でも、中途採用・キャリア採用ではなかなか人材が集まりにくくなっています。

私の会社も例外ではありません、最近実施した中途・キャリア採用でも応募者は半減、採用者は30%まで激減してしまいました。

この記事では、不発に終わった中途採用・キャリア採用を分析し、うまくいかなかった原因と今後講じる対策を

この記事を読んでいる方が失敗しないよう、実際の経験から解説します。

目次

難しい中途採用・キャリア採用 私の会社の実例

採用数が前回比30%まで激減したキャリア採用について解説します。

前回のキャリア採用では過去最も多く採用することができました。

その成功体験をもって新たにキャリア採用を実施しましたが、エントリー数、採用数ともに激減してしまいました。

失敗したキャリア採用 変えた点

①総合型採用サイトを1社に絞った

これまでキャリア採用では「マイナビ転職」と「リクナビNEXT」を使っていました。

新卒採用でも「マイナビ」と「リクナビ」を使っているのでサイトの使い方に慣れていたことと、一定数の採用が確保できていたこと、そしれ新卒採用とキャリア採用で使っているので、価格面でメリットがあったことが、2社を継続していた理由です。

入社後にヒアリングをしましたが、ほとんどのキャリア採用社員が「マイナビ転職」「リクナビNEXT」を使っていたので、2媒体がリーチする対象も大きな差がないのでは、と考えました。

②エントリー時期を3か月遅らせた。

社員の人員構成の変化に対応するため、前回のキャリア採用の入社時期が11月でしたが、今回は2月に変更しました。このためエントリー受付期間を3か月後ろにずらしました。

失敗したキャリア採用 変えたことがどう影響したのか?

就職サイトを1社に絞ったことはエントリー数の減少につながりました。

エントリーシートを入力する前のプレエントリー数もサイトを2社つかった前回の6割ほどだったので、求職者へのリーチが足りなかったと分析しています。

エントリー期間の前倒しの影響です。

転職市場が活発化するのは大型の連休やお盆、お正月などの帰省時だといわれています。

これは多くの人が仕事を休んで、仕事以外のことを考えやすい時間があるときや、帰省して両親や親族と顔をあわせたり、旧友と顔をあわせたりしてUターンを考えやすくなるタイミングだからです。

前回の採用はゴールデンウイークをエントリー期間に入れていて、今回は夏のお盆を含めていました。

日ごとのプレエントリー数を集計していましたが、ゴールデンウイークやお盆休み期間はプレエントリー数は平日よりも増える傾向にありました。

マイナビ転職からのエントリー数は前回をやや上回っていました。

こうしたことからエントリー期間を変更しても、期間内に大型連休や帰省期間が含まれていると大きな差はないことがわかりました。

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この記事を書いた人

社労士資格をもつ大手企業人事部管理職・工藤です。10年以上新卒採用と中途採用を担当した経験から採用のお手伝いをします。

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