就活では着慣れないスーツで企業を回ることになります。
普段着ていないスーツでビジネスシューズ、カバンを持つことになり、就活生の皆さんも苦労されていると毎年感じます。
また肌寒い時期の就活ではスーツの上に羽織るコートが必要になります。
しかし毎年気づくことは、就活生はコートを着ない人が多く特に男性はほとんどコートを着ていないことです。
多くのビジネスパーソンがコートを着ているなか、真新しいスーツだけで歩いている若い人をみると一目で就活生だとわかり、寒いのになぜコートを着ないのか不思議に思っています。
就活生からすれば、予算的なことや、着なれないスーツと持ちなれないカバン、履きなれない靴を履いての就活なので、できるだけ身軽でいたいという心理なのかもしれません。
しかしコート着用のマナーやコートの選び方を知っていれば、寒さもしのげて長丁場の就活での体調管理にも役立ちます。
この記事では就活でのコート着用とおススメのコートについて、10年以上新卒採用と中途採用を担当している社会保険労務士資格を持つ大手企業の人事部管理職が解説します。
就活でのコートは必要、寒い中で着ないのは悪印象にもつながる
就活にダウンはNG
コート特にトレンチコートがオススメとあらゆる就活サイトに書かれていた。
真冬で寒いのにスカートでナチュストでパンプスでトレンチコート。防寒ゼロ。体調を崩さないことが大切なのに女性就活生は防寒さえさせてもらえない就活って何なの?#就活セクシズム— hana (@hana_hanan_ha) January 20, 2021
これは就活生のホンネだと思います。
結論からいうと、寒い日の就活ではコートを着ていてほしいものです。
企業側は会社説明会や面接などに来てくれた就活生に少しでも企業のことを理解し好印象を持ってもらい、よい人材を確保したいと考えています。
インターンシップでも採用でも、コートを着なかったり、着ても薄いコートで寒い思いをしている就活生には「暖かい服装で来てください」と声をかけます。
コートを着ていても、採用には全く影響はなく寒い冬場ではダウンでも問題ありません。
スーツに合うダウンを持っていなくてカジュアルなダウンでも全く気にしません。
季節に合った服装をして、自分が持っている服のなかで身だしなみを整えてもらえばいいのです。
一方、華美なものや高級ブランド品は避けたほうがいいでしょう。
薄手のスプリングコートを推奨している就活業界のサイトなどもありますが、採用する側は全くそのような認識はありません。
長丁場になる就活を体調管理を万全にして乗り切り、本命の企業の面接でベストなコンディションで臨むほうが大事なのではないでしょうか。
スーツや靴でもハイブランド品を着用しているとブランド志向の人なのかなと思われがちです。
ブランド品を身に着けることはそれ自体は悪いことではありませんが、就活生が高価なブランド品を身に着けることを良しとしない人もいますので、無用な評価ダウンにつながることは避けたほうが無難です。
コートに話を戻しますが、コートでもダウンでも寒い日は着用してほしいですし、着ていることでマイナスになることはありません。
逆に寒い中コートを着ない人は体調管理に無頓着な人なのかと思われてしまいます。
では、男性、女性それぞれにどのようなコートがベターなのか、コート着用でのマナーを順を追って解説します。
就活でのコート 男編 トレンチで寒い場合はライナーをつける
就活シーズンになると、百貨店やスーツ量販店ではリクルートスーツフェアがあります。
「失敗しない」リクルートスーツとしてコートもセレクトされているので、没個性的ですが失敗はしないかもしれません。
予算も手ごろなので、このような手段で揃えるのもありですね。
問題は薄手のスプリングコートを買って冬場の就活に臨む場合です。
季節感が全く合わないので、企業側からすればとても心配になりますし、風邪をひいてしまいます。
冬の寒い時期は、薄手のスプリングコートを着て行くのではなく、普段着ている暖かいコートかコートがなければダウンを着ていきましょう。
そして後述しますが、コートを着る際のマナーとして建物に入る前にコートを脱いでおくといいです。
コートを買う場合、派手なデザインでなくステンカラーのベージュや紺などのオーソドックスなものが無難です。
トレンチコートも大丈夫ですが着こなすのが難しいので普段から着慣らしておいたほうがいいです。
またライナーをつけられるトレンチコートもありますので、一着あれば冬から春まで着られるのでコスパはよいです。
ウールコートがあれば問題なしです。
|
就活でのダッフルコートは?
ダッフルコートはカジュアルな印象を与えがちですが、最近ではビジネスパーソンでも着ていますので、寒い時期の就活であればダッフルコートでも問題なく、建物に入る前に脱いでおけばいいです。
ダッフルコートの場合は色合いとボタン紐やトグルのデザインは控えめのほうが望ましいです。
就活でのコート 女編 おススメの色は?
女性はトレンチコート、ステンカラーコートが推奨されています、どちらも無難で、季節に合っていれば失敗はないと思います。
色の基本は黒や紺ですが、明るい印象を与えたいとベージュのコートを着ている就活生も多いですし表情も明るく見えて印象もよくなります。
ただ女性でも冬場に薄手のコートを着ている人が多いので、暖かい服装にしましょう。
一着で冬から春まで通す場合、トレンチコートでライナーをつけられるものがいいです。
|
ウールコートを持っているのであれば冬場はウールコートにしましょう。
真冬で、ほかに暖かいコートがなければダウンやダッフルコートでも問題ありません、ただ建物に入る前にダウンは脱いでおきましょう。
就活でのコート着用のマナー、エチケット
就活に限らずですが、建物に入る前にコートを脱ぎます。
そして裏地を表側にして、軽く畳んで(三つ折りか四つ折り)片方の腕にかけます。
裏地を表にするのは表面にはほこりがついていてほこりを落とさないため、とされています。
着席する場合は、自分のカバンの上に置きます。
椅子の背もたれにかけたりするのはNGです。
空いている席がありコートを置かせてもらう場合は、受付などの人に一言声をかけましょう。
コートを着るタイミングは建物を出てからになります。
就活のコート 雨や雪の日はどうする?
建物に入ってから受付までの間にコートを脱ぎましょう。
身だしなみに気を付けるのがマナーなので、雨にスーツが濡れてしまっては意味がありません。
コートを着るタイミングは、建物を出る前です。
こうしたマナーを知っておくことは大切ですが、マナーに気をとらわれすぎて、就活のポイントである自分をきちんと表現することができなくなると本末転倒ですね。
マナーを知っておいたうえで、心の余裕は忘れないようにしてください。
メンズ、レディース 就活コートはどこで買う?
就活用のコートはハイブランド品で華美なものでなければどこでも大丈夫です。
就活の最初に買うコートであれば、就活スーツを売っている量販店でスーツと合わせて買うのが無難です。
入社後も長く着ることを考えて百貨店などで店員さんに相談しながら買うこともおススメです。
|
就活でのコート まとめ
- 天気にあわせて寒ければコートを着用する
- 暖かいコートがなければダウンでも可
- 男女ともトレンチコートのライナーつきがおすすめ
- コートは建物に入る前に脱ぐ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント
コメント一覧 (3件)
[…] 就活でのコートについてはこちら […]
[…] 就活でのコートの使い方 […]
[…] 就活でのコートのマナー […]