転職の履歴書は手書き?打ち込み?学歴はどこから書く?

転職活動をしていて企業に応募するときには履歴書の提出が求められることがありますが、
困ったことはありませんか?

履歴書を書くには手書きがいいのか、PC打ち込みのほうがいいのか、
学歴と職歴の記入欄では学歴はどこから書けばいいのか、等々悩むことはたくさんあります。

最近では履歴書にかわって志望動機などはエントリーシートで、職歴や資格、スキルは職務経歴書にと書き分ける企業も増えてきていますが、転職で求められる書類の基本は履歴書です

この記事では転職の際に記入が求められることが多い履歴書の書き方を、
10年以上中途採用を担当している社会保険労務士資格を持つ大手企業の現役人事部管理職が解説します。

目次

転職での履歴書は手書き?それとも打ち込み?

企業が明確に手書きを求めている場合は手書きにしましょう。

手書きを求めていなくても、打ち込みができないフォーマットの履歴書であれば、
企業は暗に手書きを求めているので手書きになります。

手書きを求めていなくて打ち込み可能なフォーマットであれば打ち込みでも構いません。

企業が履歴書を手書きで求める理由

文字や文章から人柄がわかるといわれています。

実際に私も毎年手書きの応募書類を読みますが、文字や文章の書き方から伝わるものが多いと感じています。

一方で手書きの履歴書は、管理が煩雑になります。

郵送などで送られてくる履歴書を開封しコピーし、データ化して保管しなければなりません。

また手書きを敬遠する転職希望者もいて応募者が少なくなってしまう可能性もあります。

マイナス要素がある手書きを企業があえて求めている場合は、
求める理由があるので必ず手書きにしましょう。

手書きはアナログですがきれいな履歴書は第一印象がよくなります

転職で失敗しない履歴書の書き方

履歴書を書く前に必ず下書きしましょう。

実際の履歴書と同じフォーマットに書いて、本書にそのまま書き写せるまで仕上げます。

正しい内容や正確な文字を書くだけでなく文字の大きさを整え、段落や改行で文章のバランスを整えます。

採用担当者が履歴書を見た瞬間に、「整った履歴書だな」と感じてもらえるようにしましょう。

履歴書の書き方①「基本情報」

基本情報で気を付けて欲しいのは証明写真と電話番号とメールアドレスです。

  1. 証明写真
    証明写真は、縦36mm~40mm・横24mm~30mmで3カ月以内に撮影したカラー写真を使用してください。
  2. 電話番号
    日中に連絡が取れやすい電話番号で固定電話がなければ携帯電話のみで問題ありません。
  3. メールアドレス
    企業側からの連絡がくることが予想され、データなどが送られてくる可能性もあります。
    個人で取得したメールアドレスが望ましいですが、迷惑メールへ振り分けられないよう、メール受信設定には注意してください。現職の会社のメールアドレスを記載すれば、公私混同と見られ社会人としての常識を疑われるため避けましょう。

スナップ写真はNG

履歴書の書き方②「学歴」「職歴」

学歴や職歴を記入する場合のポイントは高校入学以降の経歴を西暦か元号のどちらかで揃えて記入します。

企業では社内文書の表記を西暦か元号のどちらかに統一していますので、例えば「2023年(令和5年)」と西暦と元号を両方書くと「気遣いができる」と評価されます。

  1. 学歴
    高校入学から学校名、学部、学科、専攻、コースは省略しないで正式名で記入
  2. 学校名が変更した場合は、変更した後の現在の高校名も併記【××高等学校(現○○高等学校)】
    病気などで休学期間がある場合は就業に問題なければ併記します。就業に配慮が必要な場合は本人希望欄に記入します。
  3. 職歴は省略せず正式名で記入
  4. 異動や昇進も記入
    欄が足りない場合は職務経歴書で詳細に記入します。

履歴書の書き方③「免許」「資格」

免許と資格は全て書くのではなくアピールできる免許と資格を書きます。

  1. 書くべき資格は「国家資格」「運転免許」「パソコンスキル」等
  2. 取得が容易な資格は書かない
    英検4級、3級、漢検3級など志望する企業が求める点数に大きく及ばない場合は書かない
  3. 業務への関連性が薄い資格は書かない
  4. 業務に関連があったり、難関資格で取得にむけて勉強中の場合は記入する

資格取得にむけて勉強していることはアピールポイント

履歴書の書き方④「趣味」「特技」

「趣味」「特技」欄は応募者の人柄や性格を読み解く情報になりますので空欄はNGです。

  1. 著しく好みが分かれそうな「趣味」や「特技」は書かないほうが無難
  2. 仕事につながりそうな「趣味」や「特技」はアピールポイントに

履歴書の書き方⑤「志望動機」のポイントと模範解答

「志望動機」は履歴書の中でも重要な項目です。抽象的な書き方ではなく具体的に書くのがポイントです。

  1. 志望企業の特徴や長所を踏まえた志望動機に
  2. 志望企業へどのように貢献できるのかを書く
  3. 経験や資格、スキルがどのように活かせるのかを書く

志望動機 模範解答

私はこれまで広告会社のデジタル広告プランナーとして国内外クライアント様の最適なデジタル広告をプランニングして提案してきました。この度御社の宣伝部の募集に志望させていただくにあたって、御社の若年層がメインターゲットとして今年積極的に広告展開している@商品について、もっとターゲット層にリーチするデジタル広告企画で貢献できると考え志望させていただきました。これまではクライアント様の外からの提案でしたが、企業内でデジタル広告の経験がある宣伝部員がいることで、企業ニーズをダイレクトに落とし込んだデジタル広告企画を提案し広告会社ともっと建設的な企画の立案ができると考えています。

履歴書の書き方⑥「賞罰欄」

賞罰欄がある場合は「罰」は告知義務に該当しますので「罰」がある場合は書かなければなりません。

「罰」を記入しないで内定後や入社後に「罰」があることが判明すると内定取り消しや懲戒解雇の対象になります。

  1. 「賞」は全国レベルの大会や知名度の高いコンクールなど
  2. 「罰」は刑法犯罪での有罪判決以上 行政処分(駐車違反等)は含まない

転職で必要な履歴書のダウンロード可能なフォーマット

履歴書の基本フォーマットです。

あくまで標準的なフォーマットですが、手書きの場合はPDFで、ExcelかWordは使い勝手のいいほうを使ってください。

履歴書(PDF)

履歴書(Word)

履歴書(Excel)

市販の履歴書でもOK
企業指定フォーマットがあればそちらを使います

転職の履歴書 まとめ

1 手書きか打ち込みは企業が求める方法で

2 西暦か年号はどちらかに揃える

3 趣味・特技は必ず書く、賞罰の罰は書かないと内定取り消しや解雇のリスク

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

社労士資格をもつ大手企業人事部管理職・工藤です。10年以上新卒採用と中途採用を担当した経験から採用のお手伝いをします。

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