「第二新卒」とは、就職したけどミスマッチなどで退職し、新たに新卒と同じか新卒に準ずる枠で就活をする概ね卒後3年以内で25歳以下の就活生です。
新卒の3年以内の離職率が3割を超えるなか、第二新卒の求人を増やす企業は多く、すでに一般的な採用となっています。
また近年はコロナ禍でリモートでの採用が広く浸透し、内定までフルリモートだったというケースもあり、入社式で初めて会社に行ったという新入社員も多く生まれています。
このため初めて会う会社の人や雰囲気に違和感を覚えて、退社してしまう人も多くなっています。
こうした状況から第二新卒へのネガティブなイメージは薄まり、最初の就職は不幸にもミスマッチだっだけどむしろしっかり内定を獲得できる能力があり社会人経験もある若手という、普通の新卒よりも即戦力化が見込める人材として注目されています。
この記事では、第二新卒の定義から、第二新卒向けのサイトの選び方など、10年以上採用を担当し、第二新卒でも多く人材を採用している社会保険労務士資格を持つ大手企業の現役人事部管理職が分かりやすく解説します。
第二新卒とは?卒業後何年までが第二新卒になるか
まず第二新卒の定義です。
第二新卒は一度就職して数年内に退職している大卒の求職者です。
卒業後3年で概ね25歳以下が第二新卒とされていますが、明確な定義はなく企業によってまちまちです。
留学などで卒業が1年遅れ就職後3年で離職した26歳でも第二新卒として受け入れら場合があるので、企業の募集要項を確認したり、直接問い合わせてみましょう。
第二新卒のメリットとデメリット
第二新卒のメリット
- 就職意識が強いと期待されている
- 一度就職してからの転職だから慎重に企業を選ぶのでミスマッチが少ない
- 最低限のビジネスマナーがあるので研修期間が新卒よりは短縮できる
- 新卒と採用プロセスが同じ場合は、面接やグループワークでは就職経験があるので差をつけやすい
一度就職してから辞めるのでマイナス印象を持たれているのでは?と心配な方もいますが、企業側は第二新卒に強く期待しています。
第二新卒のデメリット
- 面接やグループワーク、適性検査での評価基準がやや厳しい
- 離職理由を前向きに説得力をもって説明することが求められる
どれも第二新卒への期待の裏返しです。
臆することなく積極的にチャレンジしてみましょう!
第二新卒で正社員の求人はどう探す? リファラルやスカウトも注目
第二新卒の採用はサイトを利用するのが主流です。
ですがコロナ禍にあってリモート就活で入社した社員のミスマッチによる離職が増えており、直接コンタクトをとった採用の利点が再認識されており、社員の紹介によるリファラル採用による第二新卒の求人も増加しています。
また第二新卒へのスカウト採用の求人も増えているので、第二新卒向けの転職サイトを活用しながらスカウト採用サイトに登録しつつ、友人や先輩などに求職活動をアピールして広く情報を集めましょう。
まずは周囲にアピールして転職モードに入りましょう
第二新卒で使える転職サイト
第二新卒では第二新卒に特化した転職サイトを使うことが大切です。
なぜなら第二新卒向けの非公開求人も多く、そうした求人は第二新卒特化の転職サイトに多く集まるからです。
20代の転職相談所
20代の主に第二新卒者に特化した転職支援サービスです。
5,000件以上の正社員限定求人を用意し、 第二新卒専門のキャリアコーディネーターが 求職者とカウンセリングし一人一人に合った企業を紹介します。
マイナビジョブ20’sスカウト
マイナビで唯一の20代に特化したスカウト転職サイトです。地域ごとの担当者が地域特性を熟知して、求職者に合った職場探しをサポートします。
第二新卒だけど就職未経験の場合就活はどうする?
年齢的には大学卒業後3年以内で第二新卒でも、正社員として就職していなかった場合は既卒となり、既卒としての就職活動が必要になります
既卒は正社員としての就職経験がないので、どうしても新卒や第二新卒と比べて内定のハードルが高くなります。
新卒として就職しなかった、できなかった理由がネックになるからです。
就職しなかった、できなかった理由をしっかり分析し説明できるようにしておき、自分の長所や短所を客観的に自己分析して就活をする必要がありますので、プロである就職エージェントなどのサービスを利用することで内定がぐっと近づきます。
既卒の就職エージェントはたくさんありますが、既卒採用の社員や応募者からの聞き取りから評判の良いいくつかのエージェントについて解説します
①UZUUZU
知名度はいまひとつですが、初回面談に2時間をかけるなど個人への寄り添いを重視しています。スタッフが既卒や第二新卒経験者で既卒の心情をよく理解している点が安心できます
②第二新卒エージェントNEO
第二新卒となっていますが既卒もサポートします。内定後だけでなく入社後もサポートしてくれるのが安心材料になります。
「第二新卒はヤバイからやめとけ」はほとんど都市伝説
「第二新卒はヤバイからやめとけ」と言われることがあります。
新卒で入社した会社から転職を考えて、周囲の人、特に自分より年齢が上の人に相談すると「まだ十分に働いていないでスキルも身についていなから通用しないよ」とか「数年で辞めるなんてもったいないし、ちょっと嫌なことがあるとすぐに逃げ出す奴と思われるよ」などネガティブな意見が多く聞かれることと思います。
実際のところはどうでしょうか?
これは厚生労働省が発表している大卒の離職率です。
従業員数が500人未満の企業であれば卒後3年以内に3割以上が離職し、1000人以上の大企業であっても2割以上が離職しています。
つまり卒後3年以内の第二新卒の離職はもう珍しいものではなく、むしろ当たり前に近いのです。
一方で第二新卒の内定獲得率は70%程度と言われています。
第二新卒の10人に7人は第二新卒枠で求人に応募して内定を獲得しています。
つまり、毎年3割の第二新卒の離職者がいてそのうち7割が転職に成功していて、それだけ第二新卒の求人が多いということです。
「第二新卒はヤバイからやめとけ」というのは完全に都市伝説でむしろ、「第二新卒はねらい目、思い切ってキャリアアップを」が正解です。
第二新卒採用の就活 まとめ
1 第二新卒への企業のニーズは増している
2 使うサイト選びは重要
3 リファラル採用も増えているので、就職活動をしていることを周囲にアピール
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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