業界選びや企業選びをするにあたって仕事の内容や社風、やりがいはもちろん大事ですが、働く上で「お金」もとても大事です。
ただ説明会や面接の場で「年収」を直接聞くのは聞きにくい雰囲気がありますね。
日本の社会全体で公の場で「お金」のことを話すのは憚られる風潮があるのも事実です。
しかし就活をするにあたって年収は大切な要素です。
この記事では知りたいけど聞きにくい、就職したら年収がどのくらいになって、将来的にはどうなるか、月々貰う給料にはどのような種類があるのか、ボーナスはどのくらいあるのか、等々就活生や転職希望者が気になる年収と給料のことを、社会保険労務士資格を持つ大手企業の現役人事部管理職がホンネベースで解説します。
就活で気になる年収の調べ方

まず企業の年収を調べるのに確度の高い数字が得られるのは「有価証券報告書」から調べることです。
「有価証券報告書」は株式を発行する上場企業などが開示する企業の情報です。
「有価証券報告書」は、投資家に対し投資判断に有用な情報を開示するために法律で作成が義務付けられています。
記載が義務付けられている項目のなかに「従業員の状況」があり、平均年齢や平均勤続年数とともに平均年収があります。
法律で作成が義務付けられていて平均年収も定義されているので、ほぼリアルな社員の平均年収と考えても間違いありません。
就職サイトなどにも平均年収を記載する欄がありますが、年収が高い企業は年収が目立つことを避けるため控えめに書きますし、低い企業は就活生に応募してもらいたいため、できるだけ盛って書いてしまいがちです。

私の会社でもできるだけ年収は低く書くようにしています
有価証券報告書での平均年収の調べ方
上場企業(一部、未上場企業も含む)の平均年収は「有価証券報告書」で公表されています。
無料で閲覧できるため大変便利で「有価証券報告書」は、もっとも信頼できるデータのひとつです。
「有価証券報告書」をWEB上で閲覧するには「EDINET]というサイトが便利です。
「EDINET」で「有価証券報告書」の企業別の平均年収を調べる方法は次の通りです。
①「EDINET」にアクセスします
②「書類検索」をクリックします
③「書類提出者/有価証券発行者/ファンド情報を指定する」の検索欄に記入します
④「書類種別を指定する 」の「有価証券報告書」にチェックが入ってるか確認します
⑤「検索」をクリックします
⑥「従業員の状況」をクリックします
⑦「平均年間給与」を確認します



有価証券報告書通称「有報」は経理・財務系では読み込みが必要な資料です
Yahoo!ファイナンスでの平均年収の調べ方
Yahoo!にはYahoo!ファイナンスのページがあり、こちらでも平均年収を調べることができます。
「Yahoo!ファイナンス」で平均年収を調べる方法です。
①コードまたは名称のところに、企業名を入れて検索します
②企業名のリンクをクリックします
③企業情報のリンクをクリックします
④平均年収が●千円という形で表示されます。
単位が千円なので「1000千円」と表示されたら100万円になります。
業界別平均年収ランキング 1位はテレビ局


「有価証券報告書」や厚生労働省などに提出されたデータをもとに業界ごとの年収を調べてランキング化しています。
1位 テレビ局 平均年収 1085万円 平均年齢 45.3歳
2位 鉱業 平均年収 817万円 平均年齢43.4歳
3位 保険業 平均年収 817万円 平均年齢40.8歳
4位 海運業 平均年収 810万円 平均年齢40.2歳
5位 証券、商品先物取引業 平均年収 789万円 平均年齢 43.0歳
6位 石油・石炭製品 平均年収 777万円 平均年齢 42.4歳
7位 飲料メーカー業 平均年収 772万円 平均年齢41.9歳
8位 医薬品 平均年収 771万円 平均年齢 42.6歳
9位 自動車メーカー 平均年収 726万円 平均年齢 40.8歳
10位 建設業 平均年収 707万円 平均年齢42.9歳
(出典 年収ランキング)
1位 テレビ局 東京・大阪の大手キー局、準キー局が高い
テレビ局が1位となっていますが、テレビ局は東京の「キー局」大阪の「準キー局」とローカル局に分かれますが、キー局や準キー局の年収がとりわけ高いため業界全体の年収を引き上げています。
これはテレビの収入の柱であるCMの「スポット」がほかの広告媒体と比較しても、一度に多数の対象者に広告を届ける「リーチ力」に優れていいるため広告単価が高く高利益を生み出していているからです。
「有価証券報告書」をベースにしていますので「有価証券報告書」を提出していない企業は対象外となっています。このため一般的に高給といわれる「投資信託委託」や「投資顧問」会社は入っていません。



テレビ局はテレビ離れが進み収益が悪化している業界です
高すぎ?!といわれる「投資信託委託」「投資顧問」業界の年収は?


最近特に年収が高いといわれる「投資信託委託」「投資顧問」会社の年収です。
マイナビ転職の調べによりますと「投資信託委託」「投資顧問」業界の平均年収は1559万、外資系金融会社は1523万となっています。
就活で年収を企業選びの軸にすること


年収を就活の軸にすることも一つの考え方だと思います。
大学のキャリアセンターや就活セミナーなどでは仕事内容や社風、ワークライフバランスなどを就活の軸にすることをすすめていますし、こちらも正しいと思います。
ただ、人事部採用担当として長年新卒採用や中途採用に関わってきてわかることですが、多くの就活生や転職希望者の最大の関心事は「年収」です。
就活の軸を定めるうえで「年収」は重要で、一定以上の「年収」があったうえでの仕事内容や社風、ワークライフバランスなどの職場環境が良いところで働きたいというのが就活生や転職希望者のホンネだと思います。
ただ、面接の答えとして志望理由に「年収」と回答するのは控えたほうがいいでしょう。
面接官の中にはいまだに「お金のホンネ」を言われると嫌悪感を抱く層もいますので、ここは「建前」を使い分けるのが無難です。
どのくらいの年収だとコスパがいいかについて真剣に考えながら就活してる
逆にそれ以外考えてない— まつ(☆) (@matsuSgrfc0123) January 12, 2023
後悔しないために就活で気になる年収の調べ方 まとめ
1 「有価証券報告書」と「Yahoo!ファイナンス」が年収調べにお勧め
2 高給の「投資信託委託」「投資顧問」は有価証券報告書やYahoo!ファイナンスではわかりにくい
3 年収はとても大事なので心の中で就活に軸にしましょう
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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