就活のグループディスカッション、オンラインの流れと役割とコツ

グループディスカッションはコロナ禍前からも採用でよく使われてきた選考方法のひとつです。

議論の中でどのような発言をするのか話し合いをどのように進めていくのか意見が異なる人とどのように向き合うのか、という点を観察しています。

しかしコロナ禍で就活生を一か所に集めることができなくなり、面接だけでなくグループディスカッションもオンラインで開かれるようになりました。

オンラインでもリアルと同じようにグループディスカッションの評価観点は変わらないのですが、画面を通じての初対面の人たちとの議論なので、進め方や役割にも少し変化がでています。

この記事はコロナ禍で一気に一般化したオンライングループディスカッションの流れや役割、評価されるコツを10年以上新卒採用と中途採用を担当している社会保険労務士資格を持つ大手企業の現役人事部管理職が解説します。

マイナビジョブ20's アドバンス
目次

就活でのオンライングループディスカッションの狙い

オンライングループディスカッションでの評価ポイントです。

1 発想力、論理性、知識量、人間性

2 チームプレー、リーダーシップ、フォロー能力、他者との接し方、意見集約能力

全てが兼ね備わっていればベストですが、自分が得意だと思うポイントでアピールしてください。

友達に自分の良い点をアドバイスしてもらうといいかも

オンライングループディスカッションの流れ

オンライングループディスカッションは2~5名程度、所要時間は30分程度で設定されることが多いです。一人あたりの発言時間は5~8分程度とれるように企業側は設定します。

時間があるようにみえて意外と少ないので、発言チャンスにはしっかりとした発言をすることが重要です。

グループ参加者名が画面に表示されていない場合は、ノートなどに参加者名をメモしましょう。

発言者の名前を忘れてしまうと減点ポイントになります。

オンライングループディスカッションの流れ

1 企業側が参加者を呼び込む

2 企業側がテーマを発表

3 自己紹介タイム(30秒程度で大学名、氏名など簡単なプロフィール)

4 参加者で役割やタイムスケジュールを決める

5 議論をすすめる

6 議論をまとめて結果を発表

オンライングループディスカッションでの役割

1 司会

2 書記

3 タイムキーパー

4 発言者

オンライングループディスカッションで役割ごとに評価されるコツ

【司会】 
議論を進めることと同時にメンバー全員への配慮が求められます。発言ができていない人へ発言を促すなど全員が議論に参加するチャンスをつくることも忘れずに

【書記】
記録だけでなく、メンバーの発言を整理し、発言の中のポイントをあげて議論がすすむよう提案することも求められます。整理力、分析力が求められます

【タイムキーパー】
時間管理はもちろんですが、盛り上がりそうな議論では時間をとり、それ以外は割愛するなど緩急つけた議論になるような時間コントロール。議論の流れを読む能力が必要です。

【ほかの発言者】

アイディアと表現力、そして協調性が問われます。話の流れをよく理解して発言をしましょう。

オンライングループディスカッションのテーマ

オンライングループディスカッションで設定されるテーマには変化がでています。

テーマを設定する採用担当としては、オンラインではリアルでは感じられる「空気感」を掴みにくくなるので、できるだけ抽象的なテーマは避けようと考えます。

なので、議論がかみあいやすい具体的なテーマが選ばれる傾向があります。

オンライングループディスカッションの例題と対策

【業界ネタ】

「新製品のキャッチコピー」(広告)

「株価下落時の証券会社の生き残り戦略」(証券)

「メタバースは世界をどう変えるか」(IT)

業界ネタにたいしては、業界の特徴や業界が直面している課題などを調べて自分なりの解決策を考えておきましょう。

【時事ネタ】

「ウクライナ戦争がもたらした日露関係への影響」

ニュースには目を通しましょう。ネットニュースでもいいのですが、新聞やテレビのニュースにも触れておくことが重要です。

ここ数年の就活生はネットニュースには触れているのですが、筆記試験などで時事問題を問題にしても思ったほど解けないことがあります。

興味のあるニュースはクリックするのですが、興味がないニュースはスルーしてしまっているのが原因だと考えています。関心が偏ってしまうのでできるだけ様々なニュースが載っている新聞やテレビに目を通し習慣をつけることをおススメします。

【ワーク型】

ワーク型は「グループワーク」とも言われ、課題を解決する議論が求められます。

必ずしも正解が求められているのではありません

グループディスカッションは議論への取り組み方をみるので、企業は抱えている問題を就活生のアイディアで解決しようとしていないので難しく考える必要はありません。

「野菜嫌いな子供に野菜を食べてもらう方法」(食品)

「ウイズコロナ時代に旅行をしてもらう新商品」(旅行)

時事ネタと同様に業界が抱える課題は調べておきましょう。

自分の強みが発揮できる部分を提案に盛り込んでいくことが大切です。

どこにでもあるような一般論を述べるのは評価につながりにくいです。

自分が経験してきたこと、学んできたことを盛り込んだ提案が求められています。

オンライングループディスカッションが初めての人や苦手は人へ

オンライングループディスカッションが初めての場合の準備

ネット接続環境を整える

照明を用意してカメラ写りをチェックし、部屋の背景を整理しておく

WEB会議ツールの使い方を確認しておく

友人と練習しておく

オンライングループディスカッションが苦手な人は

就活生がオンライングループディスカッションが苦手に感じる原因の主なものは、オンライン独特の間合いのとり方や、空気感が読みにくいことにあります。

自分の発言が終わったら「以上です」といって、発言が終わったことを明確にすること、相手の発言が終わったら一拍置いて発言することでテンポが生まれます。

また誰の発言かを明確にするために「@@さん~」とすることでが議論がしやすくなります。

オンライングループディスカッションは正解は求められていません。

取り組み姿勢が評価ポイントなので、自分の長所が発揮できる役割やタイミングがありますので、無理をしておかしな発言をしないで、自分の良さを出せるタイミングを気長にまちましょう。

就活でのオンライングループディスカッション まとめ

1 正解を求めているのではなく取り組み姿勢が評価ポイント

2 議論がはずむちょっとしたコツは要チェック

3 時事ニュースや業界の課題はまとめておく

最後まで読んでいただきありがとうございます。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

社労士資格をもつ大手企業人事部管理職・工藤です。10年以上新卒採用と中途採用を担当した経験から採用のお手伝いをします。

コメント

コメント一覧 (2件)

コメントする

目次
閉じる