就活のOB訪問のやり方?失敗しない先輩への質問方法を解説

就活の第一段階はOB訪問です。

業界を知り企業を知る、そして就活のやり方についてアドバイスが得られる、OBから話を聞くことで企業選びにつながる情報が得られます。

また社会人とアポイントをとり、企業を訪問して話を聞くことで就活で必要とされるビジネスの常識やマナーも学ぶ機会になります。

しかし、実際にOB訪問をしようと思っても、OBの探し方、アポイントのとり方、質問内容など分かりにくいですね。

この記事では、初めてOB訪問をしようと考えている就活生に向けてOB訪問のやり方と、効果的な質問、そしてNGな質問などを、毎年後輩からOB訪問を受けたり、企業内のOBの紹介を依頼されている社会保険労務士資格を持つ大手企業の人事部管理職がホンネで解説します。

目次

就活で役立つOB訪問の意味

OB訪問(OG訪問)とは、興味のある企業や業界、公的機関などで働く先輩を訪問し、企業の情報や実際の仕事内容や働き方、会社内の雰囲気などについて話を聞いて、業界研究や就活の軸づくりに役立てることです。

対象となるOBの多くは大学でのゼミやサークルなどの先輩、関係性は薄いですが学部や学科の先輩、さらには大学の先輩まで様々です。

面識のある先輩であればアポも取りやすく質問もしやすいですが、面識がない先輩であればアポのとり方や質問内容など注意が必要です。

業界や企業に関する情報は、インターネットでも収集できますが、実際に働いている先輩から直接リアルな仕事の内容や働く人の本音を聞くことは、就活生だけに許された特権だといえます。

仕事の喜びややりがい、そして苦労を実際に働く人から聞くことで、業界や企業をより深く知るだけでなく、就職した場合に自分の働く姿を具体的にイメージしやすくなり、就職のミスマッチを防ぐ効果もあります。

就活でのOB訪問のやり方

STEP① 訪問する先輩の探し方

同じ大学の学部、学科、ゼミ、研究室、部活、サークル、ありとあらゆるネットワークを使って先輩を探しましょう。

自分のネットワークで見つからない場合、大学のキャリアセンターに相談したり、指導教官に相談すると紹介してもらえる場合もあります。

意外なところではアルバイト先の先輩や、両親の知り合い、高校の先輩などから訪問先が見つかることもありますので、ダメ元で様々な関係先に相談するとよいでしょう。

私は毎年「社内にいる@@大学のOBを紹介してほしい」と依頼を受けます。

依頼に応えるかは企業の方針によります。

依頼をお願いする場合は募集が始まってからはNGです。

採用が始まっていない段階であれば、応じてくれる企業もあるかと思います。

ステップ② 訪問を依頼しアポをとる

訪問依頼はメールか電話で行うのが一般的です。

メールをする際はできるだけ「わかりやすく簡潔なメールタイトル」をつけましょう。

社会人の多くは一日に大量のメールに対応しています。

【@@大学××学部】OB訪問のお願い」など、何のメールかひと目でわかるようなタイトルをつけるようにすると良いでしょう。

電話をする場合は電話する時間帯に注意しましょう。

ビジネスパーソンであれば、休み明けの始業直後、就業間際は忙しくなります。

昼休みに電話をかけないのは最低限のマナーです。

近年は個人情報の流出を懸念する人も多いので、メールの場合も電話の場合も、「@@ゼミの教授からご紹介いただきました」など連絡先を得たところを伝えるようにしましょう。

ステップ③ 訪問する企業や業界についてリサーチ

OB訪問する際は、聞きたいことやOBが勤めている企業、属している業界について事前にしっかりとまとめてから臨みましょう。

訪問を引き受けてくれる先輩は、仕事の時間を割いて会ってくれています。

調べればわかることを聞いてしまうのは相手に失礼ですし、貴重な時間を無駄遣いすることでもあります。

厚意に甘えずに、できる準備は整えて会いましょう。

ステップ④ 実際にOBと会う

訪問当日は、到着連絡や万が一の遅刻のために、事前に先輩の連絡先を控えておくようにしましょう。

先輩にも自分の携帯電話のメールアドレスや電話番号など、当日連絡が取れる連絡先を伝えておきましょう。

当たり前ですが、遅刻やドタキャンは厳禁です。

訪問して話を聞く段階になると、準備してきた質問を聞くことに気持ちが向いてしまって、質問形式になりがちですが、対話形式になるように心がけましょう。

質問形式では訪問を受けた先輩の話も広がりにくくなります。

先輩が話してくれた内容に対して、感想を述べたり、さらに質問をしていくと深みのある対話となって

会話も盛り上がり、貴重な話が聞けることになります。

ステップ⑤ お礼の連絡をする

OB訪問が終わったらお礼の連絡をしましょう。

最上級なお礼は手紙や葉書を書くことです。

メールでも問題はありません。

大事なのはタイミングです。

手紙や葉書であれば訪問した日か翌日に投函します。

メールであれば遅くとも翌日までにメールを送りましょう。

日にちがたつとお礼の気持ちが伝わりにくくなり、訪問を受けてくれた先輩のなかでも印象が薄まります。

印象が薄れないうちに、きちんとお礼をすることで気持ちが伝わります。

就活でのOB訪問 話が広がる質問のやり方

OB訪問で会話が広がるコツは、YES,NO形式で答えられる質問ではなく、5W1Hを意識した質問です。

5W1HとはWHAT、WHEN、WHO、WHERE、WHY、HOW の質問になります。

特にHOWとWHYの質問は対話が広がりやすいです。

質問内容では大きく分けて5つにカテゴリー分けされます。

  • 就活の進め方について
  • 仕事内容について
  • 会社の雰囲気、社風について
  • ワークライフバランスについて
  • 業界について

就活の進め方で特に参考になるのがスケジュール感です。

OB訪問が早いのか遅いのか、エントリー状況なども伝えてスケジュール感が正しいか確認しておきましょう。

仕事内容では先輩がしている仕事、先輩が知っている範囲で構わないので会社の各部署での仕事や、最近の中心的な業務内容や進行中のプロジェクトなども知ることができます。

会社の雰囲気、社風はリアルな実情を聞いてみましょう。

社風や雰囲気が合うかは就職先選びで重要なので率直に質問してみましょう。

ワークライフバランスについては、残業時間や休日労働、休みの過ごし方なども聞いてみましょう。

業界については訪問先の企業が業界での位置付け、業界の将来性や向かっている方向性など現在から近未来について質問してみましょう。

OB訪問 NGな質問

1 待遇に関する質問

2 意図不明な質問 例えば「あなたが働く意味を教えてください」等

3 社内での出世に関する質問

OB訪問で気を付けること

OB訪問で知り合った社会人に個人的に呼び出されたり、採用の可否を匂わせつつ男女関係を迫られたりするという悪質なケースもでてきています。

そのような、いわゆる「就活セクハラ」に遭遇しないために、OB訪問(OG訪問)をする際には以下のことに注意しておきましょう。

1 できるだけ日中に会い、二人きりになるのは避けましょう。

2 飲酒と伴う訪問は避けましょう。

3 少しでも不安や危険を感じたら、すぐに訪問を切り上げましょう

4 心配なことがあれば、大学のキャリアセンターや企業の人事部に相談しましょう。

就活でのOB訪問 まとめ

1 OB訪問はゼミやサークル、部活、アルバイト、キャリアセンター等であらゆる関係でOBを探す

2 ネットで調べられることは事前に調べ質問を整理しておく

3 YES,NO形式ではなく対話形式でOBから話を引き出す

4 お礼は即日か翌日までに必ずする

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この記事を書いた人

社労士資格をもつ大手企業人事部管理職・工藤です。10年以上新卒採用と中途採用を担当した経験から採用のお手伝いをします。

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