就活でLINEを使う就活生は増えています。
メールと違い、本文だけでのやりとりができて手軽なことから、企業側からの連絡ツールだけでなく、就活生同士がオープンチャットで情報を交換しあうなどLINEの活用の幅は広がっています。
しかし手軽なLINEでも企業側とやりとりをする場合に友人とのやりとりの感覚でいいのか、LINEでのビジネスマナーはあるのか、オープンチャット特有の注意点など、気を付けておきたいポイントがあります。
この記事は就活でLINEを使う場合の注意点とマナーについて、10年以上新卒採用と中途採用を担当している社会保険労務士資格を持つ大手企業の人事部管理職が採用担当者の目線で解説します。
就活でのLINEの送り方とマナー 言葉遣いの例文
LINEは友人などとの気軽なコミュニケーションツールとして使われているので、就活で企業との連絡で使う場合は、カジュアルモードからシフトチェンジする必要があります。
普段の感覚でLINEを使ってしまって、ビジネスマナーに反してしまう可能性があります。
就活のLINEは送信する時間帯に注意
いつでも気軽にメッセージをやりとりできるのがLINEの良さですが、就活では電話をするときのように送信する時間に気を付けましょう。
ほとんどの採用担当者は就活でLINEを使う場合業務用のアカウントと端末を使っていますが、緊急時に対応するため常日頃持ち歩いています。
私も業務用端末は休みの日も持ち歩いています。
着信には目を通しますが、休みや平日夜や早朝などの着信で、緊急性のないものであれば、なぜこの時間に送信するのか?と感じます。
特に早朝深夜の着信は「夜型の生活になっているのでは?」と心配になってしまいます。
緊急時以外は平日の9時~17時以外の送信は控えましょう。
就活のLINEの送り方、最初に名乗る
採用担当者は多くの就活生の対応をしています。
メッセージの冒頭では必ず挨拶をして大学名とフルネームを書きましょう。
就活のLINEで便利な送信取り消し機能は要注意
便利なのが送信取り消し機能です。
しかし、取り消し履歴は表示されてしまうので、「何か間違って送信したのだな」と思われてしまいます。
手軽なLINEですが、就活で使う場合は書く内容をメモ機能などで下書きして読み返してから送るようにしましょう。
就活のお断りはLINEを使わない
ドタキャンは言うまでもなく、お断りの連絡はLINEを使わないほうがいいです。
案件の内容にもよりますが、礼を尽くすお断りは直接会ってです、次は電話、その次はメールになります。
就活でLINEのお断りが通用するのはよほど軽微なものになります。
就活LINEの返信例文 言葉遣いは変わらず丁寧に
ついついくだけた文面になりがちですが、言葉遣いには十分気を付けましょう。
LINEに限らずメールや電話でも使われる正しい言葉遣い例です。
了解です→承知いたしました。かしこまりました
すいません→申し訳ございません。失礼いたしました
大丈夫です→問題ありません 問題ございません
教えてください→ご教示いただけると幸いです。
就活のLINE タイムラインは要注意
LINEのタイムラインで共有すると企業のキャンペーンがついてくることがあります。
このようなものを共有すると、企業の方も見ているので、印象が悪くなる恐れがあります。
就活のLINEでスタンプは?
基本NGです。
人によっては怒りを買いますので絶対に避けましょう。
就活でのLINEでアカウントとアイコンと署名はどうする?
アカウント名はフルネームにしましょう。
少なくとも就活で使う場合はフルネームの署名は必須です。
できるなら大学名とフルネームがベストです。
なぜなら採用担当者は就活生のアカウント名は知らないので、誰からのメッセージなのかすぐにわからないからです。
採用担当者が煩雑にならないようにアカウント名を大学名とフルネームにしていると「気配りができる人」と評価につながる可能性があります。
アイコンはプライベート性が高いものは避けてください。
ペットの写真など無難なものがベターです。
就活でのLINEで使える例文
〇〇様、いつもお世話になっております。
〇〇大学の△△(フルネーム)です。
説明会の日程の件ですが、ご連絡いただきありがとうございます。
お送りいただいた◯月◯日◯時からで問題ございませんので、
そちらの日程で参加させていただきます。
持ち物や服装など、ご教示いただけますと幸いです。
お手数をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
就活でのLINEで既読無視は絶対にNG
企業から個別に連絡が来ているにも関わらず、既読無視(スルー)をしてしまうのは絶対にNGです。
一斉連絡だとしても既読無視はNGです。
ほかの就活生が返信していれば悪目立ちしてしまいます。
「ご連絡ありがとうございます。承知しました。引き続きよろしくお願いいたします。」
簡単なようでなかなか実行できる就活生は少ないです。
採用担当者が就活生を選ぶ最後のポイントは「一緒に働きたいか?」です。
毎年選考会議に参加しますが、選考過程での評価がほぼ同じ二人の就活生のどちらかを選ぶとなると、印象で決まっています。
細かいところですが、とっても大事なところです。
気配りができるかできないか、最後の最後に効いてくるポイントです。
就活でのLINE、オープンチャットとは?使い方と注意点
就職支援業者などによるオープンチャットが開設されており、多くの就活生が利用しています。
「総合商社志望者」や「金融志望者」など業界ごとや大手以上の企業ごとのオープンチャットグループが設定されています。
ほかの志望者との情報交換や疑問などを投稿することもできて、就活生にとって便利なツールとして認知されているようです。
就職支援企業に登録するだけて利用できますし多くは無料です。
採用担当者の目線では就活生がこうしたツールを使って情報を得るのが早くなっていると感じています。
ただ、時折間違った情報がでていることがあります。
私の企業はある就職支援企業による企業別のグループチャットが設けられているのですが、スケジュールが違うことは過去に何回かありした。
特に問題があると感じるのは、選考内容や判断基準などで、誰かの思い込みがあたかも正しい情報であるかのように広まっていることです。
そして明らかに事実と反して恣意的な間違い(選考に悪影響がでるような)も散見されています。
なぜこのような情報が出るのか、だれが書いているのかわからないので対処しようがないのですが、こうしたフェイク情報に惑わされる就活生がいると思うと、とても胸が痛くなります。
ほかのネット情報と同様に、一定程度の間違いや悪意のあるフェイク情報も交じっている可能性があると分かったうえであれば活用できるツールだと思います。
就活でのLINEの利用 まとめ
1 気軽なLINEでもビジネスマナーは守る
2 スタンプ、既読無視は絶対NG
3 オープンチャットは便利ですがフェイク情報に注意
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